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↑ 初代にこ
♀ 1997 9/27 生
2003 7/18 没 |
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↑ 公園にて |
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↑ 冬 米沢スキー場にて |
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1997年晩秋、我家に1匹の天使が長野から福山通運でやってきました。それが“初代にこ”です。
とても臆病で、他の犬とは一緒に遊ぼうとせず、飼主さん巡りをする人間大好きな子でした。
4歳になるまで医者いらずで、本当に元気でした。4歳になって血便をするようになり、慌てて病院へ向かいました。病院では、私たちの心配も何処吹く風といった感じで、待合室で順番待ちをしている飼主さんたちに遊んでもらい上機嫌。
薬や注射も嫌がらず、診察台には自分から飛び乗って、診察の間中ずっと尻尾を振っているような、手のかからない子でした。いろいろ検査をしても血便の原因が突き止められず、最終的に内視鏡検査を行い大腸癌が発見されたのは、血便をするようになって、1年が経過していました。
今から思えば、麻酔というリスクがあっても、もっと早期に内視鏡検査を行なっておけばよかったと思います。
このまま放置しておけば、腫瘍が大きくなり腸が閉塞して、排便できなくなるということで、ホーム・ドクターから東京大学動物医療センターを紹介していただき、7月15日に腫瘍摘出手術を受けることになりました。
手術当日、自宅からは東京大学動物医療センターまでの移動が“初代にこ”と最後のドライブになるとは、このとき誰も思っていませんでした。
翌日、担当教授から電話で手術の説明、術後の経過の連絡が入り、無事成功し、経過も良好とのことでした。あとは、手術後の合併症がなければ・・・・・・
翌日の17日午後8時過ぎに教授から連絡が入り、様態が急変したとのこと。心配していた術後の合併症をおこしてしまったようです。慌てて、病院にかけつけました。
面会時間は、とうに過ぎていましたが、事態が事態だけに、病院側は親切に受け入れてくれました。
“にこ”は酸素マスクと点滴をして苦しそうにしていましたが、私たちに気づくと体を起こそうとします。無理をしないようにそばで“にこ”の手(前足)を握って話し掛けると、弱々しく尻尾を振って反応してくれました。私達は午前4時過ぎまで側についておりましたが、様態が安定し始めたので1度家へ帰りました。
翌日の18日は、昨日と同様に様態は安定していました。しかし、その日の夕方、様態が急変してしまったのです。
処置室では、“にこ”の周りに大勢の教授・研修医の方々が集まり、懸命に処置をしてくださいましたが、とうとう“にこ”の心臓は止まってしまったのです。
担当教授をはじめ他の教授の方も交代で、汗だくになりながら心臓マッサージをしてくれましたが、“にこ”の心臓は再び動くことがありませんでした。
動物病院に入院すると、危篤になっても知らせてもらえず、亡くなった後に連絡があるという話を聞いていました。しかし、東京大学動物医療センターは、面会時間外なのに受け入れてくれるなど、非常に親切に対応してくれました。
夏場だったので、1日だけ家でゆっくり寝かせて火葬する事にしました。生前の“にこ”を知っている近所の人がたくさんお線香をあげに来てくれました。
私達は“にこ”のおかげでたくさんの犬仲間やお友達ができました。本当にありがとう。
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